
「エース」をめぐる論争――山本由伸への評価が割れている
少し前に、米ポッドキャスト番組「ファウル・テリトリー」でこんな議論が起きました。ヤンキースOBのエリック・クラッツ氏が「山本由伸はエースではない」と発言したのです。理由はシンプルで「MLBのシーズンで180イニングを一度も投げていないから」というものでした。
これを聞いて、正直「そういう見方もあるよな」と思いました。確かに昨季の山本は30先発・173回2/3と、同じく候補に挙がったタリク・スクーバル(185回)やポール・スキーンズ(187回)には投球回数で届いていません。数字だけ見れば、反論しにくい部分もあります。
「だがMLBのシーズンでは180イニングは一度も投げていない。少なくとも30先発できる力は必要だと思う。もし彼が昨年と同じレベルのシーズンを送れば、彼は私にとってのエースとして認定されるよ」出典:Full-Count
ただ、この議論で見落とされがちな点があると思います。山本の昨季173回2/3という数字は、あくまでレギュラーシーズンだけのものです。ポストシーズンを含めると話が変わります。
ワールドシリーズでは6回表に96球を投げた翌日、第7戦に自ら志願して登板し2回1/3を無失点で締めました。「疲れすぎて両腕でトロフィーを持ち上げることもできなかった」 と伝えられるほどの消耗ぶりでした。そしてその結果がワールドシリーズMVPです。「エースとはイニング数で測るものか、大事な場面で投げ切れるかで測るものか」――ここで見方が分かれるのかもしれません。
The Athleticが発表した「2026年エース格ランキング」では山本を全体4位に位置づけ、こう評しています。
「ワールドシリーズで山本がやったことができる投手が、野球界に何人いるだろうか。山本が同期のライバルと一線を画すのは、球の質だけではなく、そのアプローチにある。試合が進むにつれてどんどん変貌していき、打者は同じ投手なのに3〜4種類の違う投手と対戦しているような感覚を持つ」出典:Dodgers Nation
ロバーツ監督は「サイ・ヤング賞をまだ取っていない。それが彼の次のモチベーションになっている」と語っています。山本自身も「毎年自分のベストシーズンを更新したい」と言い続けています。つまりまだ成長の途中なのです。
「エースか否か」という問いに対して、個人的にはこう思います。定義や見方によって議論の余地はあるかもしれませんが、「大事な場面で任される投手」という意味では、現時点でドジャースのエースは山本由伸ではないでしょうか。開幕3/27、ダイヤモンドバックス戦。今シーズンの答えを、マウンドの上で見せてほしいと思います。
- 「ドジャース行ったら大谷のオマケになるとか言われてたけど、普通に目立ってるよな山本」
- 「ブルペンのドアを施錠しておけ←これを本当に言い出しそうな雰囲気あるのがすごい」
- 「イニング数でエースを語るなら山本は微妙だけど、WSのあの投球見てエースじゃないとは言えないだろ」
- 「クラッツ氏って確かベネズエラ戦の前も山本について否定的なこと言ってたやつじゃないっけ」
- 「MLBネットワークが先発ランキング7位にしたとき米ファンが『低すぎる』『リスペクトに欠けてる』って怒ってたの笑う」
- 「由伸ってほんとに毎年進化してくるから今季も何か新しいことやってきそう」
※コメント出典:なんJ(まとめては)いかんのか?・Full-Countより
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